幼少時に自閉スペクトラム症の診断を受けた息子・キミタロウの母、のんびり母さんです。
キミタロウに発達障害の診断がついてから、
「この子は私の大切な子供だ。だからかわいい。だけど、彼の苦手なことができない、という理由で『この子はかわいそうだ。』と私は思わない。」と決めました。
だって、「この子は●●ができないからかわいそうだ。」と母親の私が思ってしまったら、●●(たとえば空気が読めなくて人間関係で失敗する、運動が不得意)という問題を療育で解決できることがあるのに、解決を私が放棄することにつながります。また、キミタロウ本人も母親が「かわいそう。」と思っていることを感じるときがたびたびあると、「ぼくはかわいそうな人なんだ。」と努力することをやめるでしょう。
発達障害の診断がついたときキミタロウは幼稚園生でした。
今は親が世話を焼いたら生活できるけれど、いずれ自立していく人間にするのなら、本人が自立できるようにするには何が大事か。
それには、自分はここに存在するに値する、という気持ちでいられるように得意なことを磨けるようにしてあげたい。
得意なことがあれば、多少苦手なことがあっても「まあ、仕方ないよね。」と周りはみてくれることもあるでしょう。
だけど、得意なことがなくて苦手なことがとても目立つようだったら、周囲から見放されることもあるでしょう。
だから、キミタロウが生きていくには、得意なもの、「これ、ぼくは好き♡」と思えることに多く触れる機会を作ってあげればいいんだ、と自分に言い聞かせていました。
今は中学受験に向けてキミタロウはがんばっています。
キミタロウの得意な教科は算数です。
先日、「7の135乗の下2桁はなーんだ?」とキミタロウが問題を出してきました。
え、お母さん、まったくわからないよ。
正解は43。
どうしてかというと、
7の1乗=7
7の2乗=49
7の3乗=343
7の4乗=2401
・・・
と4で割り切れる数字になると下2桁が「01」になるので、
7の(4の倍数+1)乗の下2桁…07
7の(4の倍数+2)乗の下2桁…49
7の(4の倍数+3)乗の下2桁…43
7の(4の倍数+4)乗の下2桁…01
となる。
ということで、135は4の倍数+3 だから 答えは43
ほお~~。
この問題おもしろいね、とのんびり母さんは感嘆の声を思わず上げました。
そうしたら、キミタロウは「こんな問題、2秒で解けるよ。だってもう7の3乗、4乗、5乗ぐらい覚えてるもん。」ですって。
今も、キミタロウは休憩のときにはしきりに自分の好きな電車の話をしたがるなど、こだわりがある、という面で自閉スペクトラム症の特徴があるな、と思わせますが、算数ができるのは彼の強みです。
彼には彼にしかできないこともあるんじゃないか!
そう思うと、彼の未来に希望を感じるのんびり母さんです。
ということで、今回のテーマは我が子がかわいいと思っても、「かわいそう」と思うことはせず、子どもが将来自立できるように「得意」に目を向けて育てることが大事、という話でした。
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