のんびり母さんです。
我が家には中学生のキミタロウ、小学生のキミコがいます。
キミタロウは中学受験をして難関校へ進学し、キミコも「兄を超えたい!」という野望のもと、学習に励んでいます。
そういう親だからこそ、塾選び、通信教材選びでは、難関校に合格した「合格体験記」をよく目にします。
でも、世の中には受験を通じて涙を流した人たちもたくさんいます。
受験では一所懸命に勉強しても自分が行きたかった学校に受かる保証はありません。
希望していた学校に進学できなかった親子のその後はどうなのかな。
「不合格体験記」というものが世に出回っていてもいいのではないかと思いました。
あー、あたしが書けるのだったー!!
かつて私は大学受験で落ちた経験がありました。
先日、東進ハイスクールの林修先生がこのように言っている動画を見ました。
戦国時代の武将たち、特に敗者から学ぶものは大きい。
勝者は運によって勝てた、という要素があるので、参考にならないことがあるが、
それぞれの敗者には以下の共通した3点のいずれかにあてはまるものである。
1.情報不足
2.怠慢
3.思い込み
この3つのうち、1.情報不足という点がかなり敗因になっていることが多い。
もうすでに私はアラフォーという年齢に達している者ですが、今回は自分が不合格を体験してから学んだことを書いてみます。
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私の大学受験は、多くの人が夢見る進路への扉を閉ざす経験となりました。
当時の私は、周囲の期待や自身の夢に応えるために、懸命に勉強に取り組んでいた、と自分では思っていました。
しかし、試験の結果は残念ながら不合格。
深い失望と共に受験失敗という現実が私を襲いました。
友人たちが華々しい女子大生になっていくのに、ああ、私は・・・、と暗い気分になって浪人生活へ突入したのをよく覚えています。
しかし受験失敗という経験は、私に多くの教訓を与えました。
情報不足
私が浪人時代に改善したのは次の通りです。
赤本の問題を全部解く
中学受験で息子キミタロウは行きたい学校2校の過去問をそれぞれ丸々10年分やっていました。
そんな息子に言ったら呆れられましたが、一所懸命受験勉強をしたつもりになっていた私はなんと過去問を解けるところだけサラっとしか解いていなかったのです!
これでは、テストの傾向をとらえることができないに決まっていますよね。
ストレスが溜まっているな、と感じたら自宅で簡単にできることで対処
当時、利用していた通信教育のZ会
・寝る前に使える呼吸を整えてリラックスする方法
・ストレスを感じているな、と思ったら、なにか大きなもの(例えば海とか宇宙とかのことかな、と私はそのとき解釈しました)に身を委ねている自分を想像してみる
それまでの私は呼吸で気持ちを落ち着けようという発想がなかったので、自分の心身を健康に保つ方法を知ることができたのはよかったです。
怠慢
私は浪人生活が決まるとまず、週の時間割表を作りました。そして自分の散らかった部屋を整理しました。
このことで時間は無限にあるわけではなく、有限だ!という自覚をもち、計画を立て、効果的な学習方法を身につけることの重要性を痛感しました。
部屋の整理は作業の効率化にもつながりました。
それまで以下にムダな時間を過ごしたか、身に沁みました。
思い込み
浪人して5月くらいに模試を受けました。
そのとき、初めて志望校の合格判定でAを取りました。
それまで一番高くてもCしかとれなかったのに。
今考えれば、高校3年生より勉強を1年余計にしている浪人生の方がこの時期にA判定とれる確率は高いに決まってる、と思えるのですが、私はそのときこう思ったのです。
「わたし、やるじゃない」
それからの私は実際の受験まで大体A判定でした。
この経験はいかに私が高校三年生のとき「わたし、やるじゃない」という経験がなく「わたし、ダメだ」という思い込みにとらわれていたかを思わされました。
小さな経験でも「わたし、やるじゃない」と思えることって大事だ、とつくづく感じました。
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そして、その結果、翌年には志望校に合格することができました。
今では、不合格体験が私にとって貴重な経験であると感じています。
その体験があるからこそ、我が子が長い受験勉強期間中で失敗したとき、
「お母さんなんかねえ・・・」
と子どもを笑わせて励ますことさえできる今の自分になっているんだと思います。
受験の失敗は、人生における重要な局面の一つです。
しかし、受験の成功が人生のゴール、というわけでは決してありません。
子どもたちにも失敗を恐れず、自分の納得した進路をたどっていってほしいと思います。
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